やっぱり怪我ですね。僕は日本にいる時もメジャーに行った時も、怪我との戦いだった。プロ野球選手として、試合に出られないというのが一番辛い。怪我をしている時は、チームの試合を見るのも嫌でした。
練習メニューはウォーキングやリハビリの繰り返し。8週間ボールが投げられない時期もありました。特にメジャーはシビアです。ボールを投げられない投手は、いつクビになってもおかしくない。焦りや不安は当然抱えていました。

シンプルに「なるようにしかならない」と考えていました。怪我で苦しんでいるのは、僕だけじゃない。地味な作業かもしれないけれど、同じルーティーンをこなしてしっかり準備すること。それ以外にできないから、それをやるしかない。だから、あまりプレッシャーも感じませんでした。結果が欲しい。緊張している。それは相手バッターも一緒なんです。
とはいえ、野球には勝ち負けがあります。僕のせいで先発投手の勝ちを消してしまうかもしれない。チームが優勝争いから脱落するかもしれない。他に迷惑をかけてしまう可能性があります。だから、ストレスやプレッシャーを感じるのではなく、勝つための準備をする。試合前だけではなく試合後のアフターケアも、次の試合の準備です。

確かに環境は大きく変わったのですが、自分自身は伸び伸びできました。日本食が提供される場所も多く、不便に感じたことはなかったですね。

ワールドシリーズは長く感じましたね。当然、そこに行き着くまでに多くの試合を戦ってきているので、体は疲れている。でも、気持ちは楽しいんです。不思議な感覚でした。あの時も負けたら終わりという状況の中で「なるようにしかならない」と思い、同じルーティーンで過ごして準備をしていました。だから良い結果に繋がった。

引退してからしばらく、時間が余っていたんです。そこで「YouTubeをやってみないか」という話をいただきました。YouTubeも「なるようにしかならない精神」で、気楽に引き受けた。不安はなかったですね。YouTubeで成功しようとは思っていなかったので。

バラエティの仕事も気楽に引き受けるスタンスです。例えばお笑い芸人さんと一緒のロケであれば、笑いはその道のプロに任す。視聴者が僕に求めているのは、そこじゃないと思うので。まぁ大阪人なので、少しくらい爪痕を残したいとは思っていますけど（笑）

引退後はフィジカル面を考える必要がなくなったので、普通に生活しています。夜、お酒を飲んで、休日にゴルフに行き、仕事をして結果を出す。このバランスを大事にしています。結果さえ出れば、ストレスは緩和される。だから結果を出すために準備をする。準備をするモチベーションをあげるために、趣味を充実させる。
僕なんかは、ゴルフに行ってスッキリして帰ってくると、心身ともに充実している気がします。趣味が充実して、仕事ができて、結果が出る。このサイクルを作ることが、最高のパフォーマンスにつながるのではないかと思っています。

僕の場合、寝る前に必ずお風呂に浸かりますね。これは、メジャーの契約事項にもホテルの部屋は湯船のある部屋と入れていた。30分ほどお風呂に浸かってから眠る。現役時代も今も、あまり睡眠で悩まされたことはないんです。

神宮球場のクラブハウスに置いてありましたね。子どもの頃からよく飲んでいました。常々、もっと大きいのが欲しいと思っていましたけど（笑）

懐かしい味がしました。今回の「Yakult（ヤクルト）1000」には一時的な精神的ストレスがかかる状況での、ストレスを和らげ睡眠の質を高める機能があるとのことなので、ゴルフのラウンドの数週間前から飲んで準備することで、とても良いコンディションでプレーできそうですね。日本にいる時は、ぜひ飲みたいと思います（笑）

特に今はSNSなどが発達しているので、昔よりもストレスを感じることが多いと思います。結局、やれることは準備しかないのでは。例えばビジネスパーソン。大事な商談のために、しっかり準備をする。それも前日だけやるのではありません。365日、地道な準備を重ねていくこと。それがプロフェッショナルです。地味なトレーニングがすばらしい結果に繋がっていることを僕は体験しています。
ストレスを抱えているのはビジネスパーソンだけではありません。主婦や就職活動を控えた大学生なども大変だと思います。過去の失敗などを思い返してストレスが溜まります。しかし、過去はいくら悔いても戻れないです。もちろん、失敗から学ぶために反省はすべき。でも、後悔はしちゃいけない。反省したら、前を向いて次の準備。それがストレス社会を生き抜くテクニックではないでしょうか。