# 特別寄稿

Yakult special 対談 腸のプロが腸について語ります

皮膚・排泄ケア認定看護師
平山 千登勢
Chitose Hirayama

1991年に看護師免許を取得し、2006年に皮膚・排泄ケア認定看護師資格取得。日々のケアの中で排泄障害に着目し、「山梨大学大学院 高齢者・排泄学」に進学して2018年に修士課程を修了。1996年より杏林大学医学部付属病院に在職し、現在は、消化器外科病棟で監督職として勤務しながら、週に1~2回ストーマ外来や尿失禁外来、女性骨盤底外来などを担当。
※皮膚・排泄ケア認定看護師とは、褥瘡や糖尿病足潰瘍などの創傷、人工肛門や腸膚瘻・胃瘻などのストーマ、尿・便などの排泄に障害がある方などを専門的にケアする看護師。

より健康な体のために、
プロバイオティクスと
プレバイオティクスで
腸内環境を整えていく。

腸活が注目を浴びる昨今、
腸の専門家である
皮膚・排泄ケア認定看護師の平山千登勢さんに
腸の重要性、正しい腸活について聞きました。

With Probiotic Project by Yakult

排泄ケアをとおして、
生活の質を高めていく。

ライター
2006年に皮膚・排泄ケア認定看護師を取得されていますが、めざしたきっかけは。
平山
私が最初に勤務したのは大学病院でした。当時ではまだ少ない海外でストーマケアを専門的に学ばれた看護師のET (Enterostomal Therapist:ストーマ療法士のこと)さんたちが勤務していました。私が新人の頃に、ストーマ外来や病棟のストーマケアで困ったことがあると、すぐにETさんたちが助けてくれる場面が多々ありました。その時に豊富で明確な知識や魔法使いのような技術、経験に裏打ちされた数々のすごい技を目の当たりにして、知識や技術が足りない自分もいつか同じようなケアを習得したいと思ったのが、皮膚・排泄ケア認定看護師をめざしたきっかけです。
ライター
その後、2018年には山梨大学大学院の高齢者・排泄学の修士課程を修了されていますが、学びを深めたいと思ったきっかけは。
平山
排泄障害を日々ケアしていて、まだ何かできることがあるのではないか、と思ったのがきっかけです。この先、自分が排泄ケアの中で何を専門として伝えていくのか、その伝え方も学びたいと思いました。認定看護師の資格を取得した時から一緒に仕事をさせていただいた大学院の恩師との出会いや、進学をすすめてくれた仲間たちの存在や励ましも、大きな後押しになりました。
ライター
患者さんと向き合う中で、一番印象に残っているエピソードはありますか。
平山
ストーマを造設し、終末期を迎えた患者さんが、全身の状態の悪い中、普通ならとても旅行に行くことなどは考えられない状況で、ご家族と最後の旅行に行くことができました。「とっても楽しかった」と写真を持って来てくれたのです。その後、患者さんは他界されましたが、ご家族からも「サポートがあったから旅行にも行けて、家族の記念になりました」と言われたことが心に残っています。 いつも感じていることですが、排泄障害を持つ方だけでなく、それを支える方々の満足感や充実感も大切だと思っています。できないと思っていたことができたと言われた時や、QOL(生活の質)が少しでも良くなったと言われた時などは喜びや、やりがいを感じます。
ライター
患者さんにはどのようなことを考えてケアされていますか。
平山
基本的な排泄ケアとして、主に排泄・食事・運動・内服薬の状況を確認して、「何に一番困っているか」を確認し、その原因を探り、どうすればその困ったことを改善できるのか、どんな日常生活を送りたいかといったことを考えながら、ケアについて検討します。
これはある患者さんのご相談内容ですが、便秘になりやすいからと、下剤を毎日飲んでいる方がいらっしゃいました。連日の下剤内服で下痢になっているため、止痢剤も処方されていました。そこで下剤と止痢剤をやめて、食事の調整と整腸剤と便を柔らかくする薬で下痢と便秘が改善したのです。排泄の悩みを抱えている方はとても多いと思います。改善することでQOLを高めていきたいと思っています。

腸活の鍵となる、プロバイオティクスとプレバイオティクス。

ライター
腸の健康を維持することが重要であるという考えが浸透していると思いますが、その考えに多くの人が注目する理由は何だと思いますか?
平山
現代の社会的な背景として、COVID-19やインフルエンザなど感染症が猛威を振るっていることや、2人に1人はがんを発症しながらも生きていく「がんサバイバーシップ」時代であること、そして、超高齢社会を迎えていることなどが挙げられると思います。寝たきりにならず、元気に生活を送りたいという健康寿命の大切さに目が向けられていることも理由のひとつではないでしょうか。 ずっと健康でいたいという願いを叶えるために、免疫機能の維持、健康寿命やフレイル予防などが着目されていることから、効果的な健康法のひとつとして「腸活」に注目が集まっていると考えています。腸内細菌がさまざまな病気の発症と関連することや、免疫および認知機能などに影響を及ぼすなど、さまざまな研究によって多くのエビデンスが蓄積されてきていることから、腸内細菌の可能性に対する期待が大きいことも理由に挙げられると思います。
ライター
腸内環境を整えることの重要性について具体的に教えていただけますか。
平山
腸内細菌は、体の調子を整えてくれたり、便性を整えるうえで、とても大きな役割を担っていることがわかっています。腸内細菌は良い菌、悪い菌、中間的な菌の3種類に分けられます。しかし、食事などの生活習慣やストレス、内服薬などのさまざまな影響を受けて、バランスが崩れていきます。このバランスを整えるうえで、プロバイオティクス、プレバイオティクスを積極的に摂ると良いと言われており、おすすめしています。
ライター
プロバイオティクスとプレバイオティクスとは、どのようなものですか。
平山
プロバイオティクスは、十分量摂取したときに、人に有益な効果を与える生きた微生物のことで、摂ることで腸の良い菌が増殖します。それが含まれた食品などの製品を言う場合もあります。たとえば便性を整えるだけでなく、免疫機能向上など、配合されている菌の特長によってさまざまな効果が期待でき、便秘のガイドラインでも治療法のひとつとして推奨されています。身近で手軽に摂れるヨーグルトなどの発酵食品や、市販の乳酸菌飲料や整腸剤もこれにあたります。
プレバイオティクスは、大腸の良い菌を増やし、悪い菌の増殖を抑える食品で、食物繊維やオリゴ糖、乳製品に含まれる乳糖や、雑穀やイモ類に多く含まれる難消化性でんぷんなどがそれにあたります。ビフィズス菌などの良い菌が増えるための餌になりますし、食物繊維は特に便性を整えるのに欠かせません。排便障害がある方には、日常生活で多く摂取していただきたいです。
ライター
効率の良い摂り方はありますか。
平山
プロバイオティクスとプレバイオティクスを単独で摂るよりも、一緒に摂る方が、それぞれの整腸作用と便性を整える機能が効果的にはたらきやすいと言われています。
プロバイオティクスで便性に良いと言われているような良い菌のビフィズス菌、乳酸菌など食品で補った菌は、一定期間摂取しなくなると、排便とともに腸から排出されていなくなってしまいます。そのため、定期的に摂り続けてもらうことも必要なのです。そして、これらの良い菌の餌となり、増殖を助けるのが、プレバイオティクスである食物繊維やオリゴ糖などです。そのため、料理でうまく食品を組み合わせたり、チョイ足し的に摂ることで、菌の効果も高まります。ですので一緒に摂ることをおすすめしています。

正しい食事と運動を習慣化して、効果的な腸活を。

ライター
腸のための効果的な「食事」について教えてもらえますか。
平山
便秘や下痢の方では、意外と食生活が偏っていたり、便の材料となる食事が摂れていないことが多いです。三食しっかり食べてほしいですね。食事の改善では、食物繊維などの便通を整える食品を摂取し、一方で下痢や便秘に傾きやすい嗜好品や刺激物を控えめにすることも大切です。乳酸菌飲料やヨーグルトなどは、習慣的に食べることをおすすめします。
食事の改善や乳酸菌飲料やヨーグルトの摂取を開始したら、最初は同じ種類の乳酸菌飲料やヨーグルトの摂取を2週間続けてください。その後は違う種類を定期的な周期で変えて摂取すると、色々な菌が活性化すると言われています。市販の製品に含まれている乳酸菌やビフィズス菌には、多くの種類があり、それぞれ性質が違います。また、摂取を中止すると腸から菌は排出されてしまいます。薬と異なり、乳酸菌やビフィズス菌の餌となり働きを活性化させるので、最初の2週間は同じものを続けると良いでしょう。
ライター
腸のための効果的な「運動」について教えてもらえますか。
平山
積極的な運動ができるのが理想的ですが、運動機能の障害で困難な場合は、体を起こしたり、腹部のマッサージをするだけでも良いです。足のくるぶしの刺激も効果的と言われています。腰背部の温罨法や腹式呼吸も神経に作用して、排便を促すとされています。
排泄には肛門や尿道だけでなく、足腰・呼吸筋や腹筋なども必要ですので、手足を動かしたり、屈伸運動を日常生活動作の中で取り入れていくことも大切だと思います。
骨盤底筋訓練は、骨盤底筋強化のため、肛門・膣・尿道を締める、緩める運動を行いますが、感覚がわからない人は、肛門を締め上げるイメージで1回に早い運動とゆっくりの運動を10回ずつを1セットとして1日に4回程度(計80回)程度行ってください。例えば、トイレの時やテレビを見ている間、日常生活の中で習慣化できるような時に実践できると良いと思います。
ライター
腸内環境を大切にすることが重要な年代があれば教えていただだけますか。
平山
基本的に腸活はどの年代にも必要です。年齢を重ねていくほど、免疫をはじめ、いろいろな体の機能の低下が起こりやすくなりますので、さまざまな機能低下予防や改善を期待して、30代後半からのミドル・シニア世代には特に必要なのではないかと思っています。もちろん、若い方や高齢者の方にも積極的に腸活をするようにおすすめしています。
ライター
専門家である平山様が、普段から実践されている腸を大切にした取り組みはどのようなものがありますか。
平山
プロバイオティクスとプレバイオティクスを一緒に摂るように心がけています。市販の乳酸菌飲料なども積極的に摂るようにしています。その他、ヨーグルトにハチミツやオリゴ糖、フルーツを入れたり、食物繊維が多い野菜ジュースとヨーグルトを一緒に摂取したりしています。他には、納豆と雑穀米を食べたり、食物繊維が少ないと思った時は、食物繊維ビスケットなどで補うようにしています。 チョイ足しという言葉がありますが、日常生活では、食物繊維やオリゴ糖をチョイ足ししています。私はどちらかというと下痢に傾きやすく、特に夜勤明けは下痢気味になるので、乳酸菌飲料と食物繊維入りのビスケットを食べたりします。
ライター
最後に、今後の活動のビジョンなどがあれば教えてください。
平山
便秘や下痢などの排泄障害をお持ちの方が、治療やケアに腸活をプラスすることによって、排泄状況だけでなく、体の調子や機能を整えられ、最終的には「QOL向上」につながったと感じていただけるようなケアをしていきたいと思っています。
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With Probiotic Project by Yakult

with乳酸菌プロジェクト あなたの新しい健康生活を応援

いま、新しい生活様式が始まっています。私たちは、乳酸菌 シロタ株を通じて、皆さんの健やかな毎日を応援する「with乳酸菌プロジェクト」サイトを開設しました。現代の各分野で活躍するプロフェッショナルと健康へのこだわりをご紹介、さらにこのプロジェクトに共感された方の中からモニターを募集します。乳酸菌から広がるたくさんの笑顔に出会いたい!さあ、あなたもぜひご参加ください。

応援する製品

yakult400W製品画像

お通じ改善 ヤクルト400W(機能性表示食品)

「ヤクルト400W」は、1本(80ml)に「乳酸菌 シロタ株」を400億個とガラクトオリゴ糖
5.0gがWで含まれている機能性表示食品です。

届出表示:本品には生きたまま腸内に到達する乳酸菌 シロタ株(L. カゼイ YIT 9029)とガラクトオリゴ糖が含まれます。乳酸菌 シロタ株(L. カゼイ YIT 9029)とガラクトオリゴ糖には、良い菌(乳酸菌、ビフィズス菌)を増やして腸内の環境を改善し、お通じを改善する機能があることが報告されています。

・食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。
・本品は機能性表示食品です。特定保健用食品と異なり、消費者庁長官による個別審査を受けたものではありません。
・本品は、疾病の診断、治療、予防を目的としたものではありません。

詳しくはこちら
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睡眠の質向上・ストレス緩和|腸内環境改善 Yakult(ヤクルト)1000(機能性表示食品)

「Yakult1000」は、1本(100ml)に「乳酸菌 シロタ株」を1,000億個含んだ機能性表示食品です。

届出表示:本品には乳酸菌 シロタ株(L.カゼイ YIT 9029)が含まれるので、一時的な精神的ストレスがかかる状況でのストレスをやわらげ、また、睡眠の質(眠りの深さ、すっきりとした目覚め)を高める機能があります。さらに、乳酸菌 シロタ株(L.カゼイ YIT 9029)には、腸内環境を改善する機能があることが報告されています。

・食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。
・本品は機能性表示食品です。特定保健用食品と異なり、消費者庁長官による個別審査を受けたものではありません。
・本品は、疾病の診断、治療、予防を目的としたものではありません。

詳しくはこちら
yakult400LT製品画像

腸内環境改善 ヤクルト400LT(機能性表示食品)

「ヤクルト400LT」は、1本(80ml)に「乳酸菌 シロタ株」を400億個が含まれている特定保健用食品です。カロリーが気になる方にカロリー30%カット(ヤクルト400との比較)、甘さひかえめです。

許可表示:生きたまま腸内に到達する乳酸菌 シロタ株(L.カゼイ YIT 9029)の働きで、良い菌を増やし悪い菌を減らして、腸内の環境を改善し、おなかの調子を整えます。

・食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。

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