口からものを食べると、食べ物といっしょにさまざまな病原体も体内に入ってきます。多くは胃液などで殺菌されますが、それをくぐり抜けてくるものも。そのため腸には3つのバリアがあります。1つめはもともと腸内にいる細菌が、病原体が体内に入り込むことを抑えます。2つめは腸の表面は粘液に覆われていて、病原体がすみつくのを邪魔します。そして3つめは「腸が人体最大の免疫器官」であるということ。腸には体全体の半数程度の免疫細胞があつまっていて、病原体を撃退します。外から入ってきたものを排除するのも、腸の大切なはたらきなのです。