【1限目】
大・腸・小
腸には主に「小腸」と「大腸」があるということと、それぞれのはたらきをご存知ですか?食べたり飲んだものは、胃でドロドロに消化され、まず「小腸」へと送られます。食べ物をさらに消化し、栄養分や水分を体内に吸収します。そして「大腸」では、消化・吸収されなかった食べ物の残りカスから、さらに水分を吸収し、便をつくります。ちなみに日本人が一生に食べる食材の量は約32.9トン=4トントラックの8台分にもなるとか。日もくもくと栄養分を吸収して便をつくる、腸ってとってもはたらきものです。
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【2限目】
超スゴイ腸
口からものを食べると、食べ物といっしょにさまざまな病原体も体内に入ってきます。多くは胃液などで殺菌されますが、それをくぐり抜けてくるものも。そのため腸には3つのバリアがあります。1つめはもともと腸内にいる細菌が、病原体が体内に入り込むことを抑えます。2つめは腸の表面は粘液に覆われていて、病原体がすみつくのを邪魔します。そして3つめは「腸が人体最大の免疫器官」であるということ。腸には体全体の半数程度の免疫細胞があつまっていて、病原体を撃退します。外から入ってきたものを排除するのも、腸の大切なはたらきなのです。
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【3限目】
腑に落ちる
地球上の生物は約40億年前に海で生まれました。最初は細胞だったのが、海水に含まれる養分を取り込むため、腸のような管の姿をしたものに進化したとか。つまり、脳よりも先に腸ができたといわれております。また、日本語には、おなかにまつわることわざが多くあります。「腹がたつ」「腹の虫がおさまらない」「腹をくくる」などなど。どれだけおなかが大事な場所であるかがわかりますね。